ジュラシックパークシリーズの2作目として作られた『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
スピルバーグ監督もやる気がなかったのか、矛盾やイライラの多い展開にあまり評価が高いとは言えない作品です。
特に、ムカつくという意見が多いのが、ヒロインでもあるサラ・ハーディングです。
本記事では、なぜサラがムカつくのかということについて、考察していきます。
サラの劇中での活躍
主人公イアンの反対を押し切って、恐竜調査隊として島へ。
物語序盤で負傷した子供のティラノサウルスを救助するが、その血が付着したベストを着続けたため、キャンプに親が襲来。
多くのハンターが死亡することとなりました。
最後には子供を取り戻すべく本土で暴れるティラノサウルスを麻酔で眠らせて、子供とともに本土へ送り返すことに成功しました。
正直に言って、ヒロインとしての体裁は保っているものの、活躍しているとは言い難いです。
ムカつく原因
活かし切れていない性格設定
サラは勇敢だが無鉄砲という、ヒロインにしては活発な性格設定がされています。
ジュラシックパークはサバイバル映画のような側面もありますから、こういったヒロインの方が立ち回らせやすいのでしょう。
しかし、劇中での行動はトラブルメーカー。
今回の事件も主人公であるイアンはサラを助けるため、嫌々恐竜が生息する島に足を踏み入れます。
つまり、サラを発端としてストーリーが開始するわけです。
劇中トラブルばかり起こす彼女ですが、言動だけは立派なため、自称サバサバ系女子と似たようなウザさを感じました(笑)
ヒロインゆえのご都合展開
サラは主人公イアンの恋人というヒロインポジションを最初から確保しています。
要するに、彼女は劇中に死亡しないことが、最初からほぼ確定しているのです。
他人の死を引き起こす
彼女がトラブルを引き起こした場合でも、ヒロインなので死亡しません。
しかし、それが原因で他の登場人物の多くが犠牲となっています。
代表的なトラブルは、キャンプ地の襲撃事件でしょう。
彼女は恐竜に関しての知識があり、ティラノサウルスが血の匂いを辿る習性を持っていることを知っていました。
にもかかわらず、血が付着したベストを脱ごうともせず、それが原因でキャンプ地のハンターが犠牲となってしまいました。
しかも、トラブルを起こしてイアンに怒られた際にも、反省の色は見せていません。
むしろ彼に反論しており、「勝ち気」というよりもヒステリックで自分勝手な印象を受けざるを得ませんでした。
失敗作のヒロイン
1作目に登場したデブこと、デニス・ネドリーのようにムカつくキャラクターにはふさわしい末路が用意されて然るべきでしょう。
視聴者のフラストレーションを溜めたあと、痛い目に合わせることでスッキリするカタルシス効果を演出するわけです。
結局のところ、彼はジュラシックパークを代表する登場人物として、ファンから愛されています。
彼はムカつくキャラクターとしての造形の成功例と言えるでしょう。
しかし、サラはヒロインなので、視聴者をムカつかせようとして作られた訳ではありません。
彼女に関しては、そもそものキャラクター造形に失敗しているんでしょうね^^;
まとめ
- サラがムカつくと思う人は多い
- ヒロインとしてのキャラ設定に失敗している
以上、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に登場するサラについてのまとめでした。
本作はスピルバーグがやる気がなかった、とも噂されているので、ここまでの駄作に仕上がってしまったのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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締めの言葉、「ヒロインとしてのキャラ設定に造形あり」じゃなくて「失敗あり」では?
ありがとうございます!
修正しておきました。