『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』はジュラシックパークの2作目となる作品です。
しかし、この作品はイライラする展開や、説明不足の描写なども多く、あまり評価は高くありません。
物議を醸す展開の代表的例として、物語終盤に登場する貨物船の全滅事件があります。
一般的にはティラノサウルスの仕業とされていますが、視聴後にはいくつかの矛盾点が浮かび上がってきます。
今回は、ロストワールドにおける貨物船の事件について、深掘りしていきたいと思います。
目次
問題となる貨物船のシーン
物語の終盤で捉えたティラノサウルスを本土へと輸送する際に登場する貨物船S.S.ベンチャー号。
しかし、場面が切り替わると、本土に到着した際には船員は全滅しており、多数の人が集まる港の桟橋に激突してしまいます。
それが原因となって、子供を探しに来たティラノサウルスが街の中で暴れまわる事件が発生、主人公らが奮闘することに。
手首だけを残して食いちぎられているなど、乗員は何者かに襲われ、食べられたであろう描写がされています。
このことから、犯人はティラノサウルスと思われますが、いくつかの矛盾点が浮かび上がるのです。
ロストワールド ジュラシックパーク観終わりました!
そういえば前から気になってたけどTレックスを輸送してた貨物船を襲撃したのって一体誰なんだろう…
Tレックスは外に出れないし身体も大きいから無理だし、ラプトルだとしても船員襲ったあとどこに行ったのかってなるし……
— NaOWay (@AtoZmemories) April 15, 2018
貨物船事件の矛盾点
ティラノサウルスは麻酔で眠っていた
先述の通り、乗組員は何者かに食いちぎられており、貨物船にはティラノサウルスのみが乗せられていました。
しかし、ティラノサウルスは麻酔で眠らされており、船員を襲うような状態ではありませんでした。
その上、劇中ではティラノサウルスの麻酔が切れるシーンも無いため、謎に包まれています。
フォローとして、「麻酔の効果で興奮した」との発言があるため、麻酔で眠らせたつもりが、興奮したティラノサウルスに船員が襲われ全滅したと考えられています。
ティラノサウルスは檻に入れられていた
輸送される際には、ティラノサウルスは貨物船の檻に囚われていました。
麻酔で興奮状態になっていたとしても、檻が壊されなければ被害は広がらなかったのではないでしょうか?
船が港に激突した際にも、最初は姿を見せずに貨物船の檻から姿を現します。
その上、船員の死体は全て船上に残っているんです。
ティラノサウルスが船員を食い散らかしたとすると、わざわざ檻の中に自分から戻っている訳ですが、それはおかしいですよね。
檻の開閉操作をするボタンを持って死んでいる船員がいましたが、ボタンを持ちながら食い殺されるのも違和感を感じます。
上記の点から、ティラノサウルスとは別の恐竜に襲われたのだと考えてしまいます。
船の状態がきれいすぎる
また、本土に到着した船の状態が綺麗すぎます。
あれほど巨大なティラノサウルスが暴れたのであれば、操縦室はボロボロでしょうし、甲板も無事ではすまないでしょう。
それにも関わらず、甲板もキレイで凹んだ後や大きな傷跡は見当たりません。
そもそも、操縦室に手だけを残して食べるのはあまりにも器用すぎると思います(笑)
https://twitter.com/ringo_kinko/status/993007306483748864
事件の真相
事件の真相は結局劇中で描かれないため、不明になってしまいます。
しかし、映画の描写からいくつかの説が考えられるため、それをご紹介したいと思います。
プテラノドンに襲われた説
プテラノドンに襲われたのではないか?という説も一部では出ています。
空中を飛び回れる恐竜ですから、貨物船の出港後に襲うことも可能ですし、襲った後に飛び立ったとも考えられます。
しかし、貨物船のシーンでは、ティラノサウルス以外の恐竜が登場する描写もないため、信憑性の低い説ですね。
他の恐竜が貨物船に乗っていた説
ラプトルのような小さな恐竜が紛れ込んでいた、という説です。
小型の恐竜による仕業であれば、ティラノサウルスが暴れまわった痕跡がないことも納得できます。
しかし、この説もプテラノドン説と同じく、ティラノサウルス以外の恐竜が登場する描写もないため、正解となるヒントはありません。
船員を襲った小型恐竜は一体どこに行ったのか?という疑問も出てきます。
映画だから説
映画での演出だからの一言につきます。
矛盾点を先ほど指摘してまくった上での真逆の結論になってしまうのですが、細かい矛盾点を無視して、視聴者を楽しませる演出を重視しているのだと思います。
船員がメチャメチャに食い散らかされているグロテスクな描写は視聴者が求めているものではありませんし、船上でティラノサウルスが暴れて海に落ちるなんて展開も望まれていません。
船が激突した際、視聴者はティラノサウルスの登場に期待する訳ですが、もちろん映画の登場人物はそれを知りません。
最初は能天気ながらも、徐々に危機感を募らるという「溜め」の演出を入れてからの満を持してのティラノサウルス登場。
そのハラハラ(イライラ)感が映画への没入感を増しているんだと思います。
ただ、制作側も貨物船のシーンの矛盾点については認識しているらしく、本作のサウンドトラックには貨物船の船員を襲うシーンをカットした件について書かれているようです。
映画の尺の問題で、やむなくカットされたのかもしれませんね。
まとめ
- 映画なので多少の矛盾点は存在する
- 貨物船の全滅シーンはやむなくカットされた
以上、ロストワールドの貨物船全滅事件についてのまとめでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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