魚達の奮闘を描く映画『ファインディング・ドリー』
前作の『ファインディング・ニモ』に引き続き、大きな人気を得た作品です。
本作で初登場のキャラクターの中で隠れた人気を持つのが、サメのデスティニー。
かわいいと評判の彼女ですが、魚に詳しいファンの間では彼女の餌がおかしいとの指摘があるようです。
今回は『ファインディング・ドリー』デスティニーの餌について深掘りしたいと思います。
問題となったシーン
問題となっているのが、海洋研究所内を移動するためにドリーがバケツに入るシーン。
そのバケツは飼育員がデスティニーのエサを持ち運ぶためのものですが、そこに入っていたのは魚の死骸。
特に気にすることのないシーンですが、一部のファンの間ではこの餌がおかしいと指摘されています。
餌がおかしい?
デスティニーの種類はジンベエザメです。
ジンベエザメが主食とするのは、プランクトン(オキアミなどの小型甲殻類・頭足類やそれらの幼生)と言われています。
摂食方法は口を開いて回遊することで海水を取り込み、海水中の餌を食べる方式です。
プランクトンなどの小型生物のみをこし取って、海水だけを排水する体内器官がそれを可能としています。
このように、プランクトンを主食とするはずのジンベエザメに魚の死骸を餌として出していることが問題だと指摘されてるのです。
しかし、ジンベエザメは主食とするのがプランクトンというだけで、小魚も一応摂取はするようです。
あえて本作に好意的な解釈をすれば、人間がプランクトンをわざわざ採集するのは手間なので、小魚を代わり与えているのではないかと考えてられます。
(もしくは、海洋研究所の水にはプランクトンが生息していないなど…?)
さかなクンは指摘しなかった?
本作の日本公開にあたって、話題となったのがさかなクンの抜擢。
字幕・吹き替え版の海洋生物の監修と、マンボウの吹き替え声優を担当していました。
もちろん、作品のエンドロールにも名前を連ねています。
ピクサースタジオはさかなクンの知識の深さに感嘆し、監修を依頼したとのこと。
ピクサーは通常、作品の監修を外部に依頼することはなく、さかなクンの評価の高さがうかがえますね。
ここで問題となるのがさかなクンほどの有識者がジンベエザメの餌について指摘をしなかったのか?という点です。
しかし、さかなクンが担当したのは「字幕・吹き替え版の海洋生物の監修」とあります。
つまり、さかなクンは映像に関しては監修していません。
映像が出来上がった後にセリフや字幕をつけるにあたって、生態上おかしい点が無いかを監修したわけですね。
ですのでジンベエザメの餌が魚の死骸となっているシーンを見たとしても、さかなクンの指示で既に完成している映像を修正することは出来なかったのではないでしょうか?
まとめ
- ジンベエザメの主食はプランクトン
- 小魚を食べるのは間違いではない
- さかなクンは映像の監修はしていない
以上、『ファインディング・ドリー』デスティニーの餌についてのまとめでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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