羽生結弦選手の国民栄誉賞受賞が発表され、話題となっています。
名誉ある称号として知られる国民栄誉賞ですが、選定基準って、みなさんご存知でしょうか?
本記事では国民栄誉賞の選定の基準について深掘りしたいと思います。
国民栄誉賞を受賞者
国民栄誉賞の受賞者は、記録を打ち立てたスポーツ選手にはじまり、国民から愛された歌手や漫画家といった幅広い分野のエンターテイナーです。
ここには記載していませんが、授与候補として選定されたものの、辞退した人物も存在しています。
ちなみに、もともと国民栄誉賞は王貞治選手の本塁打世界記録を称えるために設立された制度であるという裏話があります。
国民栄誉賞の基準
国民栄誉賞の意味は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と定められています。
首相が授与する人物を選定するのが決まりとなっていますが、実のところその基準は明確には定められていません。
「ホームランを通算800本打った」や「金メダルを3回獲得した」といった定量的な基準は定められておらず、「内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるもの」という非常に定性的なものとなっています。
極端な話をすれば、首相が社会に希望を与えた人物と認識する人が多ければ、数百人もの国民栄誉賞受賞者が生まれることも無いとは言えません。
これについては、首相官邸幹部が「基準はあってないようなもの」と認めてしまうほどで、関係者がこのような認識であるならば、国民から見ても基準は曖昧だと感じられても仕方がないでしょう。
内閣の人気取り?
また、国民栄誉賞には「内閣の人気取り」という批判も寄せられています。
特に顕著だったのが、第2次安倍内閣。
同内閣は、2013年3月に大鵬幸喜に国民栄誉賞を授与しています。
故人に対する授与に一部から疑問の声が挙がるものの、これについては特に大きな批判はありませんでした。
しかしその後、2013年5月には長嶋茂雄・松井秀喜の両名にも授与を行い、あまりにも短絡的な理由での授与に「人気取り、話題作りではないか」と批判が相次ぎました。
実際のところ国民栄誉賞と言えば、必ずニュースに取り上げられますから話題作りにはもってこいの案件です。
さらには国民から愛される人物を選定したとなれば、国民から内閣への好感度も少なからずアップするでしょう。
このような内閣の思惑が邪推されるなかで、短期間の国民栄誉賞の安売りとも言える行為をした上で、選定理由について煙に巻いた受け答えをしたことが、批判を招く結果となったと言えます。
これも、選定基準が明確に定められていないことが原因とも考えられますね。
まとめ
- 選定基準は明確に定められていない
- 内閣の人気取りと言われている
以上、国民栄誉賞の選定の基準についてのまとめでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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