新紙幣の発行のニュースがいまだにホットな話題ですが
それに伴って新500円玉の鋳造も発表されました。
紙幣と違って印刷された人物が変わるわけでも無いのに何故?
と思ったかもしれません。
しかし、実は新500円玉の鋳造には大きな理由が隠されているのです。
今回は新500円玉が使える時期、そして新500玉が発行される理由についてまとめてみました。
目次
新500円玉が使えるのはいつから?
新500円の発行は2021年度を目処に行われるそう。
2024年に控えている新紙幣の発行に先立っての流通になりますね。
新500円玉の発行以降でも、既に流通している500円玉については今まで通り問題なく利用することが可能です。
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新500円玉発行の理由
新500円玉の発行の一番の目的は硬貨の偽造対策です。
世界的にも価値が高い硬化である500円玉は、過去にも何度か偽造の被害にあっています。
特に代表的なのが、韓国の500ウォン硬貨です。
500ウォン硬貨は500円玉のパクリ?
500ウォン硬貨は500円玉のパクリとも言えるデザイン。
1982年〜1999年まで使われていた500円玉(銀色のもの)は
韓国の500ウォン硬貨と全く同じ材質のため
削って重さを調整することで、500円玉として認識させることができたのです。
500ウォン硬貨の画像
500円と500ウォンでは価値が雲泥の差ですから、
偽造硬貨が自販機で使われ、経済的な被害が多発していました。
※500ウォン=約50円
500ウォン硬貨の裏話
実は、500ウォンは500円玉と同じ鋳造機で作られているという裏話があります。
同じ機械で作られているんですから、似ているのは当たり前なんですよね。笑
この理由は日本が鋳造機を韓国に払い下げしたためです。
偽造の被害が出てから日本は韓国に対策を取るよう問い合わせをしましたが、韓国はこれを無視。
結局、日本が新しい500円玉を発行して対策する羽目になりました。
偽造の被害を受けて現在の500円玉を発行
そして、この被害を受けて作られたのが現在流通している500円玉です。
材質に亜鉛を加えてニッケル黄銅とすることで、電気伝導率を変更。
要するに、機械での判定で偽造硬貨を発見しやすくした訳ですね。
しかし、新たな500円玉に対しても、偽造硬貨が作られるといういたちごっこが発生する結果に…
これを受けて、さらに偽造の対策を盛り込んだ新500円玉を作る、というのが今回の経緯になります。
手渡しにおける500ウォン詐欺の被害
また、機械での判定を行わない現場では偽造硬貨が幅を効かせています。
その最たる例として挙げられるのが、コミケ(コミックマーケット)です。
コミケでは毎回必ずと言っていいほど500円ではなく500ウォンで支払うボケナスが発生する
加えて会計の際に一瞬目を話した隙を突き、平積みにされた同人誌を上から数冊盗るボケナスも発生するので注意 pic.twitter.com/peBCVZ2eZL— ケン (@kenny_oppaisuki) 2018年8月2日
支払いをスムーズにするため、500円玉を用意するという慣習を悪用し、500ウォンを使用する人もいるそう。
ものすごい量の人を手作業で処理しますから、偽造硬貨を使われても、その場で判断することは非常に難しいです。
偽造しにくい新500円玉が発行されたとしても、手渡しにおける詐欺はしばらく根付きそうな不安がありますね。
まとめ
- 新500円玉は2021年から使える予定
- 新500円玉の発行理由は偽造対策
- 500円玉の偽造被害の歴史は長い
- 手渡しにおける500ウォン詐欺は続きそう
以上、新500円玉が鋳造される理由について、過去の偽造被害も交えてまとめてみました。
鋳造機を払い下げした国に硬貨を偽造されて、長年苦しめられているというギャグみたいな話ですが
実際に被害にあった方からしたら、たまったものではありません。
今回の新500円玉によって、偽造被害が少なくなることを祈るばかりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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