6月と言えば、「父の日」ですね。
日本における父の日は6月の第3日曜日となっています。
さて、父の日ですが、実はプレゼントの包装に熨斗(のし)をつけるという風習があります。
書き方や結び方の種類がわからない、そもそも熨斗って何?という方も多いのではないでしょうか。
せっかくプレゼントを渡すので、マナー違反をしないよう注意したいものです。
そこで今回は、父の日の熨斗について深掘りしていきます。
熨斗とは?
熨斗とは、一般的には祝い事における贈り物に添える飾りを指します。
長寿をもたらすアワビを小さく切って六角形の色紙に貼り付けたものです。
元来は神様への供物に添えるものであり、その風習から現在も祝い事の進物の飾りに使われています。
現在では、流石にナマモノであるアワビは使われておらず、代わりに黄色い紙が六角形の色紙に包まれています。
つまり、熨斗とは六角形のマークを指しているわけですね。(図の赤丸)
その下の結び目や紙をあわせて熨斗紙と呼びます。
父の日の熨斗について
結び方は?
父の日の熨斗に使用するのは、紅白五本蝶結びです。
紅白蝶結びは、結び目が何度でも結び直せる事から、何度繰り返してもよいお祝い事やお礼などに用います。
一方で、紅白結び切りは、結び目が簡単にほどけない事から、一度きりの祝い事、繰り返してほしくない時(結婚・快気祝いetc)に使用します。
他に、黒白や黄白の結び切りがありますが、こちらは法事に使うものですので、避けたほうがよいです。
表書きや名前の書き方は?
表書き
結び目を境界にして、上半分が表書きの記載場所です。
表書きを結び目の垂直線上に書くと、バランス良く見えます。
文字が結び目に被らないよう、少しスペースを明けて書くと良いでしょう。
父の日の熨斗の表書きは、「感謝を伝える、父の日を祝う」ものであれば特に決まった言い回しはありません。
この項では、よく使われる表書きをご紹介しておきます。
- 父の日
- 御礼
- 御祝
- 感謝
名前
表書きとは逆に、結び目を境界にして、下半分が名前の記載場所です。
結び目の垂直線上に書くと、バランス良く見えます。
夫婦連名にする場合は、夫の名前を右に書き、妻の名前を左に書きます。
この場合は、結び目の垂直線上を中心に左右対称に書くとバランス良く見えます。
親に贈るものですから、下の名前のみを記載し、名字は不要です。
熨斗は絶対必要なの?
正式なマナーではないため、無理につける必要はないと言えます。
あまり知られていませんが、父の日はアメリカを起源として生まれたものです。
そのため、そもそも日本文化である熨斗が正式なマナーな訳ではありません。
せっかくなので、私も父に聞いてみたところ、「熨斗は知ってるけど、自分も付けたことないし、堅苦しいから不要」と言われました。
また「プレゼントを貰えるだけで嬉しいので、風習はあまり気にしていない」との意見もあり、世の中のお父さんも同じ気持ちなのではないでしょうか?
友人にも確認したところ、熨斗の文化自体を知らない人も何人かいました。
現代では、あまり根強い風潮ではないのかもしれませんね。
まとめ
- 熨斗は紅白五本蝶結びを使う
- 熨斗は必須ではない
- 父の日のプレゼントを貰えるだけで嬉しい
以上、父の日の熨斗についてのまとめでした。
熨斗は必須ではないですが、プレゼントにも厳格な雰囲気がでて、高級感がアップするかも!?
いつもつけていない方も今年は挑戦してみてはいかがでしょうか?
関連記事:父の日に言われて嬉しい言葉って?感謝の伝え方や喜ばれる渡し方は?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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