ズートピアニックの過去がかわいそう?首輪の意味や幼少期のトラウマは?

※この記事はネタバレを含みます

『ズートピア』はディズニー・スタジオによる、動物世界でのコメディ映画です。

かわいいキャラクターに隠れがちですが、取り扱うテーマは「人種差別問題」という重さ。

物語の主役であるコンビ、ジュディとニックも幼少期に受けた種族差別に大きな影響を受けています。

特に、ニックの過去は壮絶なものであり、映画を見た人からは同情の声もあがるほどです。

 

本記事では『ズートピア』のニックの過去について、深掘りしたいと思います。


ニックの過去

ニックは今でこそ腕の立つ詐欺師として生計を立てていますが、過去にはジュディと同じく、人一倍正義感の強い少年でした。

そんな彼は、肉食動物初のジュニアレンジャースカウトとなろうとするのですが、誓いの儀式でイジメを受け、心に傷を負いました。

このイジメの理由は、彼が肉食動物であるということだけに起因しています。

 

肉食動物であるだけで、本質が凶悪であると決めつけ「信用に値しない」と切り捨てる差別の醜悪さが描かれるシーンです。

親子で見に行った方などは、このシーンはかなり強烈だったようですね。

この事件はニックの心に大きな影を落とし、彼は詐欺師として行きていくことを決意するキッカケとなりました。

ニックのトラウマ

ニックは先述の幼少期における体験によって、種族差別を諦めて受け入れる姿勢をとっています。

それどころか、自虐からくる行為なのか、過度に相手の種族コンプレックスを刺激するような態度をとっていますね。

物語の序盤で、ジュディがウサギであることを執拗にからかう描写で、彼の心情が表れています。

 

過去に受けた種族差別によって、ニックは心が折れ詐欺師となったのに対して、ジュディはさらなる決意を固め、警察官になるに至っています。

このように、2人は職業や種族だけではなく、生い立ちまでもが対照的に描かれているのです。

 

でも、ジュディは「私も頑張れたからあなたも頑張って」とは絶対に言わないんですよね。

真っ直ぐな姿勢でがむしゃらに生きる姿勢で示すからこそ、ニックは心が動かされたのだと思います。

対照的な2人ですが、こうして考えると素敵なコンビです。

首輪の意味は?

実は、物語の構想段階では肉食動物は首輪を付けている設定でした。

ズートピアのビジュアルブックにも首輪を付けたニックの絵が書かれています。

また、本編の削除シーンとして公開されている、初期のニックが主人公の絵コンテでもニックは首輪をつけて登場しています。

この首輪は、凶暴で危険だと考えられている肉食動物を統制する役割があり、感情が高ぶった際に電流が流れる仕組みとなっているようです。

まさに奴隷のような扱いなため、ダークすぎて削除された設定のようです。

このことからも、『ズートピア』は当初から重いテーマを扱う作品として構想されていたことがうかがえます。

ズートピアは最初『肉食獣は感情が高ぶると電気ショックが流れる首輪をつけている』という設定があった.
それでこの動画の17:38からのシーンは子供のくまにお父さんがその首輪をつけるシーンで,そこだけでも見て欲しい.僕はこっちのディストピア感溢れるズートピアの方が見たかった.

— Hetare_takumu (@Hetare_Takumu) 2016年5月22日

ニックは報われたのか

物語の最後では、ニックはズートピア初のキツネ警察官になっています。

事件の解決後、ジュディの勧めで警察学校に就学して無事に卒業した彼は、彼女の相棒としてズートピア警察署に舞い戻ってきました。

もともとニックは詐欺師ですから、犯罪についての知識は豊富であり、警察としては非常に有能です。

正義感が強かった彼の幼少期の夢が叶ったと思うと感慨深いものがありますね。

これは彼が報われたと言っても過言ではないでしょう。

まとめ

  • 幼少期に受けた差別でトラウマを抱えた
  • 差別が原因で詐欺師となった
  • 物語の最後でニックは報われた

以上、『ズートピア』のニックの過去についてのまとめでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

その他ズートピアに関する記事はこちら

ズートピアカテゴリからもチェックできます)

>>ズートピアニックのその後は?警察になってジュディと結婚?

>>ズートピアカワウソのオッタートンの相談とは?なぜミスタービッグと友人?

>>ズートピアナマケモノのフラッシュが車でスピード違反をした理由はなぜ?

>>ズートピアのセリフぬいぐるみが消えたの意味は?ニックの皮肉?

>>ズートピアライオンハート市長が逮捕されて最後牢屋にいた理由はなぜ?




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。