食品のパッケージにたびたび登場する「モンドセレクション」。
すごい賞のように思えばますが、どんな意味があるかご存じない方も多いと思います。
あまりに多くの食品が受賞しているため、実は価値が無いのではないかと疑う方もいるようです。
今回はモンドセレクションの意味やその受賞方法についてまとめてみました。
目次
モンドセレクションとは?
モンドセレクションとはベルギーに本部を置く食品、飲料、化粧品、ダイエット、健康を中心とした製品の技術的水準を審査する民間団体です。
公式ホームページによると、70名の専門家たちが 応募製品に対して試験やテイスティングを行っているそうです。
また、その際には完全に独立した形で行い、他からの干渉を受けることのないように心がけているとのこと。
要するに、各方面の専門家達が製品の品質を審査し、公正に判断してくれる認証機関ということですね。
金賞が多すぎる?
金賞受賞の例
しかし、モンドセレクションの金賞を受賞している食品はかなり多いです。
そのため、モンドセレクションの金賞の価値を疑問視する声も上がっています。
金賞の例として、すしチェーン店の「くら寿司」や、果てには大阪の水までもが受賞しています。
「お寿司」では世界初モンドセレクション金賞受賞 「豪華セット」 8月9日(土)より全国で期間限定販売
https://kyodonewsprwire.jp/release/201408072796
大阪市の水道水「ほんまや」、モンドセレクション金賞受賞!
https://news.mynavi.jp/article/20110524-a039/
金賞受賞の確率
実を言うと、モンドセレクションの金賞の受賞確率はかなり高いです。
公表されている受賞内訳でも金賞が48%を占めており、受賞した作品の内52%が金賞となっています。
金賞の上に「最高金賞」というものがあり、買い物の際にはこちらを重視した方が良いかも知れませんね。笑
※11月14日時点での2018年の受賞内訳です
お金を払えば誰でも金賞が取れるのか
モンドセレクションは訳15万円の費用を払えば、誰も審査を受けることが可能になっています。
受賞無しになる確率は8%と非常に低く、お金さえ払えば何らかの賞を受賞出来ると言えるでしょう。
それに加えて先述の金賞の受賞率の高さを考えると、応募した製品の半数が金賞を受賞しています。
過去には、金賞の割合が80%を越えていた年もあったようで、それゆえに「誰でも金賞が取れる」と揶揄されていると考えられますね。
モンドセレクションの実態
さて、「誰でも取れる」と揶揄されているモンドセレクションの実際の価値はどれほどなのでしょうか。
実のところ、あまり海外には浸透しておらず、モンドセレクションを躍起になっているのは日本だけと言われています。
モンドセレクション公式サイトが発表している応募製品数のデータを見ると、アジアがダントツになっています。
モンドセレクションの意味
モンドセレクションは、商品の品質を保証してくれるものです。
店頭に並んでいる商品であっても、その商品の品質を客観的保証する要素は基本的にありません。
つまり、消費者が安心して商品を購入出来るようにする目的で、モンドセレクションは使われていると考えられます。
逆に言えば、金賞受賞を押し出してマーケティング材料にするのは、あまりよろしくないと言えるでしょう。
そのため、必死になってモンドセレクションに応募し、「金賞受賞」を販促材料として利用している日本企業の方針こそが揶揄されるべきなのではないでしょうか。
まとめ
- モンドセレクションの金賞確率は高い
- お金を払えば誰でも応募が可能
- 応募さえすれば、高確率で受賞出来る
以上、モンドセレクションの意味やその受賞方法についてのまとめでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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