使えない正社員のことを指す窓際族。
悪いイメージを持たれがちの言葉ですが
最近では進んで窓際族になりたがる人も増えているようです。
かくいう私もその一人で、「仕事しないでお金貰えるなら最高だ」と思っていました。
今では独立して個人事業主として生計を立てていますが、新卒で入社した会社では、4年目で窓際族と化した経験があります。
この記事ではその際の体験談をもとに「窓際族は勝ち組なのか?」について考察していきたいと思います。
目次
窓際族は勝ち組なのか?
結論から言えば会社で暇な時間の使い道があるなら勝ち組だと思います。
窓際族がなぜ最強と言われるのか?
それは座っているだけで給料が貰えるから。
給料を貰いながら、会社で膨大な自由時間が手に入るのが窓際族です。
しかし、この自由時間には意外と制限があります。
(会社の環境によって多少の違いはあります)
例えば、漫画も読めないし、昼寝もできない。
ソシャゲはともかく、据え置きゲーム機なんてプレイできません。
私もこの虚無の時間を体験したことがありますが
マジで暇です
ネットサーフィンしたり、web小説を読んだりしていましたが2日で飽きました。
この暇な時間をどうやって切り抜けるか?が窓際族に課された課題になります。
窓際族が存在する理由
また、窓際族生活は永遠に続くことが保証されているわけではありません。
なぜ窓際族が存在するのか、それは会社は簡単に正社員を辞めさせられないからです。
使えない社員でも辞めさせることができないため、誰でもできる仕事だけをする「窓際族」が生まれるわけです。
しかし、絶対に窓際族を辞めさせることができないわけではありません。
会社によっては、窓際社員の居心地を悪くして、自主退職させる方法を取る場合もあります。
そもそも、窓際族自体が使えない社員の居心地を悪くさせるための環境です。
「お前は使えないやつだ」という事実を嫌でも突きつけられるため
人並みのプライドがあるならば、精神的な苦痛は大きいです。
窓際族のメリット
- 時間が自由に使える
- ミスしても怒られない
- 成果を期待されない
- 難しい仕事を振られない
窓際族の代表的なメリットは暇なこと、そして期待されないことです。
会社の戦力として期待されていませんから、まず仕事を振られません。
そのため、勤務時間の大半をフリーで過ごすことになります。
もし仕事を振られたとしても、誰でも出来るレベルの仕事が関の山です。
ミスをしても影響は少ないし、元々期待もされていないので怒られません。
実質働いていないのと同じ状態で、頑張って働く社員と同じ給料が貰える
これこそが最大のメリットであり、勝ち組と言われる所以でしょう。
窓際族のデメリット
- 精神的に追い込まれる
- 何をしても評価されない
- 出世はほぼ不可能
- 周囲から腫れ物扱い
結論から言えば、人間としての尊厳は失われます。
基本的には、会社の戦力として数えられません。
一度下がってしまった評価を覆すことは至難の業で、周囲から後ろ指を指されることもあります。
あなたに人並みのプライドがあるなら、精神的にはかなりキツい状態になるでしょう。
当時の私も「副業で稼ぐぞ」というモチベだけを糧に毎日過ごしていました。
稼げるようになってからは、逆に精神的な余裕を持って過ごしていた記憶があります。
会社では穀潰しのような存在でも、実は頑張って仕事している人より稼いでいる訳ですからね…
しかし、窓際族として飛ばされた部署の上司はとても気を使ってくれる人でした。
そのため、逆に適当に仕事をする自分の態度が申し訳なってしまいました。
これも私が会社を辞めて独立した理由の1つです。笑
やはり、窓際族になった以上は一定の居心地の悪さは覚悟する必要があると思います。
窓際族になった時の体験談
私が窓際族になったのは、新卒で入社して4年目のこと。
単純に「仕事が辛いから嫌だ」という理由でうつ病の診断書を貰いました。
すると、すぐに私の仕事が軽くなり、異動の話などが進みました。
診断書を見せた途端、会社の対応がめちゃくちゃ早かったのを覚えています。
やはり書類の力は偉大ですね。
しかし、窓際族生活を続けていくうちに、少し焦りも生まれてきました。
当時は24歳…自分はこのまま窓際族として一生を終えるのか?という不安からくる焦りでした。
しかし、もともと会社で仕事することが嫌な人間なので転職のモチベもゼロ。
そこで、目を付けたのが副業ブログです。
座ってるだけで給料を貰いながら、副業でお小遣いを稼ごうというモチベから生まれた考えです。
給料以外の収益の基盤を作っておけば、最悪会社を辞めさせられても焦る必要はないですからね。
結果として、副業の作業が会社での暇な時間を潰す結果にもなりました。
窓際族の一日
窓際族だった当時、私の一日はこんな感じでした。
10時:出勤(遅刻)
10時〜12時:ブログのネタ探し
12時〜13時:昼休憩
13時〜16時:ブログの原稿作成
16時〜17時:ちょっと仕事をする
17時〜19時:ブログの原稿作成
窓際族の一日は遅刻から始まります。
流石に大きな遅刻だったら連絡は必要ですが、別に5〜10分の遅刻では何も言われませんでした。
もちろん遅刻分は給料から天引きされるので、できるだけ定時に出勤しましょう。笑
そして出勤後は副業の作業を黙々とこなしていました。
ネタ探しもネットサーフィンですし、記事の原稿作成もメモ帳を開いてカタカタやっているだけなので、仕事のフリはできます。
窓際族になりたいあなたへ
仕事が嫌だから窓際族になろうとしてるならやめた方がいいです。
私も同じ理由で窓際族になりましたが、結局焦りを感じることになりました。
窓際族が最強と言われる理由は
座っているだけで給料が貰えて自由な時間が手に入るからです。
「あまった時間で何をするのか?」
自分のビジョンを定めてからにすべきです。
時間の使い方さえ定められているなら、窓際族になることは最強だと思っています。
終身雇用の崩壊が窓際族に与える影響
しかし、これからの日本において窓際族の存在が危うくなる可能性もあります。
その一因となるのが、終身雇用の崩壊です。
先日、トヨタの社長が終身雇用を続けていくことは難しいと発表したことが話題となっていましたね。
【トヨタ社長 終身雇用難しい】https://t.co/TxZtRAzb6y
トヨタの豊田社長が、終身雇用の継続は難しいとの認識を示した。「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないかと」「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月13日
終身雇用が崩壊すると、窓際族が生まれる理由である「会社が正社員を辞めさせられない」という法則が崩壊することになります。
使えない社員はクビにしてしまえばいいですから。
それゆえに、これからの社会においては窓際族という概念がなくなるかもしれませんね。
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