映画翻訳家の戸田奈津子による誤訳伝説まとめ!英語力が低く引退しろと評判?

映画翻訳界の大御所である戸田奈津子。

彼女が翻訳した映画は数知れず、意識していなくとも一度は視聴したことがあるでしょう。

 

そんな戸田奈津子ですが、映画ファンの中では一種の人気を誇っています。

彼女の人気の理由は、そのあまりにも特徴的な誤訳にあります。

一方で、今でも現役で翻訳家として活動する彼女に対して批判の声があがっていることも事実です。

 

今回は戸田奈津子の誤訳や評判について、まとめたいと思います。


戸田奈津子の翻訳の特徴

古めかしい言葉遣い

セリフに「~せにゃ」といった老人のような言葉使いを多用します。

戸田奈津子さん自身、1936年生まれの方であり、使用する言葉が古いのは仕方ありません。

しかし、話者の年齢や背景は全く考慮されていないため、視聴側はすぐに違和感を覚えます。

独特の言い回し

「~ので?」「~を?」「~かもだ」といった個性的な言い回しを多様します。

あまりにも特徴的な語尾によって、字幕だけで戸田奈津子が翻訳者であることがわかってしまうほど。

作品の設定や世界観を無視する

作品の設定を無視した翻訳を行い、時にはそれが原因で意味が全く異なる誤訳を生み出すことまであります。

特に『ロード・オブ・ザ・リング』においては、原作者が「翻訳の手引き」を用意しているのにも関わらず、それを読まずに翻訳するという暴挙に出ています。

設定が練り込まれた作品だけに、視聴者にとって難解な訳が展開され、混乱を招きました。

戸田奈津子の誤訳伝説

そんな戸田奈津子さんの誤訳の一部をご紹介します。

検索すればさらに出てくるので、興味がある方は調べてみてください。

大天使聖マイケル

誤訳 大天使聖マイケル
正解 大天使ミカエル
作品 ギャング・オブ・ニューヨーク

聖なる存在からいきなり安っぽい名前になる名(迷)誤訳ですね。

情熱のプレイ

誤訳 情熱のプレイ
正解 受難劇
作品 オペラ座の怪人

原語はpassion-play。

これは成句で「(キリストの)受難劇」という単語を意味します。

しかし、戸田奈津子お得意のハイフン見落としによって全く違った意味になってしまった例です。

66回の流産

誤訳 66回の流産
正解 66年に流産
作品 リング

66回も流産したら、流石に悪霊になりますね。

原作を全く知らなくても物理的におかしいことがわかるとは思いますが…

ボランティア軍

誤訳 ボランティア軍
正解 義勇軍
作品 スターウォーズエピソード1

原語はA Volunteer。

Volunteerは「志願者」「志願兵」などの意味もあり、ストーリー背景を考慮するならば義勇軍が正しい訳になります。

ローカルの星人

誤訳 ローカルの星人
正解 原住民
作品 スターウォーズエピソード1

原語はA local。

同じく、スターウォーズからの誤訳。

ジャー・ジャー・ビンクスに対して言ったセリフですが、「ローカル星」という謎の星が生まれてしまっています。

戸田奈津子の英語力や評判

最近では『ジュラシックワールド/炎の王国』の翻訳も手がけるなど、現役バリバリで活動されています。

しかし、その相変わらずの仕事ぶりから彼女の引退を望む声も徐々に増えてきています。

 

理由の一つとしては、やはりその誤訳の多さや成語無視などによる英語力の低さがあげられています。

しかし、彼女は通訳としても活躍されており、どちらかと言えば、日本語力(言い回し)の方が問題のような気がしますね…

『マツコの知らない世界』に出演した際のやり取りなどを見ていると、直訳でいいところを色を出して裏目に出ていることが多いのかもしれません。

 

仕事ぶりを批判する声の他にも、若手の仕事の機会が減ってしまうことを批判する意見もあるようです。

といっても、彼女自身はその批判に関しては気にもとめていないとのこと。

一度、彼女に批判内容について尋ねたインタビューがありましたが、「文句があるなら自分でやってみろ(意訳)」とどこ吹く風でした。

【インタビュー】字幕翻訳者・戸田奈津子「エッ?と思う字幕は、どこかおかしいの」

このメンタルの強さも彼女が映画翻訳界に君臨し続ける理由なのかもしれません。

最も、1番悪いのはそんな彼女に対して仕事を流し続ける映画業界だとする意見もありますね。

まとめ

  • 戸田奈津子は特徴的な翻訳で親しまれている
  • 誤訳や翻訳は自己流で個性的
  • 引退を望む声も上がっている

以上、戸田奈津子の誤訳や評判についてのまとめでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!




2 Comments

匿名

今日まで三週にわたり放送していたBSプレミアムのバック・トゥ・ザ・フューチャー、なんかめちゃくちゃだなと思ったらなっち誤訳字幕版でした。
一番有名なジゴワット(新しい単位爆誕)もですが、二本松が一本松になるくだりなど拾い損ねた小ネタもたくさんあり、気の利いた演出がかなり台無しにされていてびっくりしました。
戸田奈津子の字幕で観るくらいなら、中三までの英語がわかれば自分でヒアリングしたほうが正しいニュアンスを掴めると思います。
(ところで、ローカル星人の表がボランティア軍になってます)

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匿名

ロードオブザリングの監督、ピーター・ジャクソンがブチギレて続編(2)の担当から外すと公言したのに、続編は変わらず戸田さんを起用した日本の配給会社側が一番問題な気がします。
チョッパー(バイク)をヘリコプターと訳すような人を大作映画に起用しまくる事自体が狂ってますよね。

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