『カメラを止めるな』は公開当時かなり評判がよかった気がしますが、やはり作品である限りは好き嫌いがわかれますよね。
今回は『カメラを止めるな』がそこまで面白くない、という意見についてまとめてみました。
『カメラを止めるな』はそこまで面白くない?
評価が分かれる本作ですが、意外にも「つまらない」という意見はあまり見られません。
もっとも目に付く評価が「言われるほど面白くない」というもの。
確かに演出とかは新しかったけど、作品全体としては可もなく不可もなくというレベルという意見ですね。
なぜ、このような意見が出るにいたったのでしょうか。
次項でその理由を考察してみました。
面白くないと言われる理由
Aパートがつまらなすぎた説
個人的に推したいのがコチラ。
本作は3部構成になっており、A→B→Cパートと進むにつれて舞台の裏側が明かされていきます。
それゆえに、Aパートは不自然な描写や謎を大きく含んだ作りになっており
全てが明かされたCパートを見たあとには、スカっとした気持ちになります。
このように、今までの抑圧が大きい分、カタルシスもそれ相応になるのですが
肝心なAパートがあまりにもつまらない。
不自然な描写はまだ許せるのですが、ワンカットで撮られたB級(以下の)ゾンビ映画を見せられているのと同様なため、苦行に感じてしまう人も多かったようです。
Aパートで与えられたストレスが大きすぎたために、Cパートまでの描写でも拭い切れなかった感が否めません。
モヤモヤした気持ちを抱えて映画館を後にしても「面白かった」とは言い難いですよね…
ハードルが上がりすぎた説
前評判で「面白い」「エンドロール後に拍手が起こった」などの評価が拡散されており、期待値が大きかった可能性がありますね。
期待が大きければ大きいほど、作品の評価のハードルはあがってしまいます。
期待しないで見た作品の方が案外印象に残ったりした経験、みなさんもあるのではないでしょうか?
種明かしされた説
「ネタバレは見ないほうがいい」と言われる本作ですが、
これが作品をつまらなくしている一因でもあります。
確かに、本作は各所に隠された伏線の回収がキモであり、この意見は間違っていません。
しかし、察しのいい人だと「ネタバレ注意=伏線が隠されている」と意識してしまう可能性があります。
伏線があると身構えて映画を見ると、不自然なシーンなどを白けた気持ちで見てしまいますよね。
それゆえに、「ネタバレを見ないほうがいい」という意見こそが、ネタバレになっているとも言えるのです。
完全に前情報無しで見た人こそが、本作を真に楽しめたのではないでしょうか。
過大評価?
個人的には『ラヂオの時間』に似ているな~といった印象でした。
本作の大きな特徴はやはり、3パートで構成された場面転換です。
しかし、先述の通りAパートがつまらなすぎる。
Aパートを許せる人とそうでない人で、評価の落差が生まれてしまったように思えます。
ここがもう少し見れる内容だったら、評価も変わっていたかもしれません。
やはり、期待が大きすぎたせいで肩透かしをくらった人が多かったような気がしますね。
まとめ
- 言うほど面白くないという意見が多い
- つかみのAパートがつまらなすぎる
- 期待が大きすぎたのが原因かも
以上、『カメラを止めるな』がそこまで面白くない、という意見についてのまとめでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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